− Profile 春日 保人(かすが やすと) − | |||
熊本市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修士課程音楽研究科古楽・バロック声楽専攻修了。 声楽を春日幸雄、故疋田生次郎、高橋大海、林康子、G.ピリウッチ、ルネサンス・バロック期の声楽を野々下由香里、G.マレット、M.ピッチニーニ、C.ミアテッロ、P.コーイ、G.テュルク、R.ブレイズ、指揮法を高階正光、フラウト・トラヴェルソを朝倉未来良、古典イタリア文学を畑瞬一郎の諸氏に師事する。 |
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2001年「日本におけるイタリア2001」の参加企画により、東京オペラシティー・リサイタルホールにて濱田芳通氏率いるアントネッロと共演。その後アントネッロとは多くの共演を重ねている。同年11月、紀尾井ホールで行われた「ヴェルサイユの祝祭V」フィリドールのコミック・マスカラード《太ったカトスの結婚》(世界蘇演)にて、タイトルロールである「太ったカトス役」で出演。そのユニークでコケティッシュな演奏は多くの人の心に刻み込まれた。 | |||
2002年ヘンデルのオペラ《リナルド》(日本初演)にアルガンテ役にて出演、各音楽誌で好評を得る。 2003年2月、紀尾井ホールにて本名徹次指揮、芥川也寸志メモリアル「オーケストラ・ニッポニカ」の創立演奏会で、信時潔作曲《海道東征》のバリトンソロで出演、好評を博す。 同年熊本市「人づくり基金」の助成を受けイタリアのトリノに留学、ジュゼッペ・マレット氏の下で学ぶ。 2004年6月、イタリアのレッジョ・エミリア「ポリフォニー・フェスティヴァル」に招聘され、聖アゴスティーノ教会にて中世からバロック初期までのリサイタルを開催、多くの好評を博した。 2005年3月、愛・地球博 協賛市民活動支援としてメサイアのソリストで出演。 2006年2月、東京芸術大学大学院と台東区教育委員会の共同企画による「日本の歌 ひびきの魅力・ことばの力」コンサートに出演。ギタリスト小畑和彦とも共演する。 同年ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジョポン関連企画による丸の内コラボレート"Fete de Marunouchi2006"にて丸の内女声合唱団の指導、ベートーヴェン《交響曲第9番》のソリストとして出演する。 同年6月、『目白バ・ロック音楽祭』にてアントネッロ、コントラポントのメンバーとして3公演に出演、ブラジル生まれの名チェンバリスト、ニコラウ・デ・フィゲイレド氏とも共演を果たし好評を博す。 |
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これまでに武久源造氏率いるコンヴェルスム・ムジクムや古楽集団「トロヴァトーリ・レヴァンティ」、ヘンデル《メサイア》、バッハ《ヨハネ受難曲》《マタイ受難曲》《ロ短調ミサ》や各カンタータ、ベートーヴェン《交響曲第9番》、ブラームス《ドイツ・レクイエム》、フォーレ《レクイエム》、モーツァルト《レクイエム》の各ソリスト、モーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》のフィガロ役、ヘンデルのオペラ《アグリッピーナ》のクラウディオ役、安藤由布樹作曲のカンタータ《この灯は永遠に》の青年達雄役など、各公演に参加。中世・ルネサンスからバロック、古典派から現代曲までと幅広いレパートリーを持ち、各分野で高く評価されている。 | |||
近年、合唱指揮の分野でも活躍をみせ、モーツァルト《レクイエム》や、パーセルの合唱曲などを指揮。 各合唱団体からアドヴァイザーとして招聘される。 アカデミア・コンソート専任指揮者、コーロ・ルミノーソ指揮者、コール・ヴォンネ副指揮者。 |
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地元・佐倉市での活動にも力をいれ、ヤマハ臼井店15周年記念として、2005年6月より4回に渡る「バロックの全貌 レクチャーコンサート」を開催、親しみある解説と演奏は多くの好評を博した。 その他にも佐倉市立美術館コンサートや川村記念美術館友の会ミュージアム・コンサート、染井野小学校公演などに出演している。 |
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CDにヘンデル《メサイア》ALCD-1051/2(コンヴェルスム・ムジクム公演)、信時潔《海道東征》MTWD99012(オーケストラ・ニッポニカ公演)、 モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》C&B0007/8(ラ・ヴォーチェ・オルフィカ&アントネッロ)、『薔薇の中の薔薇』AMOE10001がある。 | |||
現在、日本ヘンデル協会会員。北浦三育中学校音楽科講師。Ensemble"コントラポント"、”モーツァルト・アカデミー・トウキョウ”、”ヴォクスマーナ”各メンバー。”セルヴェ・ムジカーリ音楽の森”主宰。千葉県佐倉市在住。 |