助成:三菱UFJ信託芸術文化財団
後援:ドイツ連邦共和国大使館
バッハのクリスマス・オラトリオは、日本ではほとんどの場合、1部から6部までの全曲を、マタイ受難曲のように1度に演奏してしまいますが、実はこの曲は6つのカンタータから構成されていることから、バッハのふるさとドイツでは、前半と後半の二回の演奏会に分けたり、あるいはそれぞれのカンタータに、やはり6曲あるモテットとブランデンブルク協奏曲を一曲ずつ組み合わせて、6回に分けて演奏することが多いのです。
当団では「そんなドイツのクリスマスの雰囲気を、是非皆さまに味わっていただきたい」との三澤洋史の思いを受けて、前半と後半に分けたクリスマス・オラトリオをそれぞれメインにして、そこにモテットとブランデンブルク協奏曲を一曲ずつ配した、昼・夜2回の演奏会を企画しました。
ブランデンブルクのソリストには、ヴァイオリンの大谷康子さん(東京交響楽団ソロ・コンサートミストレス)をはじめとして、素晴らしい演奏家達をお迎えしました。(演奏者プロフィール参照)他では絶対に聴けない夢の共演によるブランデンブルクをお楽しみに!
また、クリスマス・オラトリオでは、前回の演奏会で急遽降板した藤崎美苗が、元気にビロードのような声を聞かせてくれるのをはじめ、若さ溢れる歌手たちが揃い、祝祭の曲にふさわしい華やかな歌声を披露してくれます。
以上のように、今回の演奏会ではハイ・レベルな演奏を目指すことは勿論ですが、同時に、お越しくださった皆様が、ドイツの教会での「クリスマス・オラトリオ」演奏会の持つ雰囲気、すなわち、希望に満ちてキリストの降誕を待つちょっと華やいだ雰囲気を味わってくださることを願いながら演奏します。
クリスマスを前に心浮き立つ1日を、大切なあの人と、気の合った友人と、あるいはお1人でしみじみと、この2つの特別な演奏会でたっぷりとお楽しみください!
■指揮者
■ソリスト
【ブランデンブルク協奏曲】
【クリスマス・オラトリオ】
■管弦楽:東京バロック・スコラーズ・アンサンブル
【主な出演者】
■合唱:東京バロック・スコラーズ
日 時:2009年11月7日(土) 18:30 開演 (18:00 開場)
会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 国際会議室
テーマ:「ドイツのクリスマス」
演奏会と同じテーマのもと、それにふさわしい講師をお迎えしてお話いただくもので、今回は「バッハへの旅」などの著者として知られる音楽評論家 加藤浩子氏をお迎えします。ドイツのクリスマスを知り尽くした楽しいお話が聞けることでしょう。
また、第2部はこれもおなじみ、講師と三澤洋史との“爆弾対談”です。